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2015年6月12日

+55,508円 2015年5月ミラートレーダー収支

photo credit: Paulo Gaspar via photopin (license)
photo credit: Paulo Gaspar via photopin (license)

ミラートレーダー(シストレ24)検証を開始して11ヶ月連続プラス、資産は11カ月でおよそ2.3倍となりました。ユーザの大半が負けると言われるミラートレーダーでここまで負けない例は聞いたことがないかもしれません。ちょっと運が良すぎて反動が怖いです。ちなみに6月も勝てば12か月無敗になるのですが、6月12日時点でかなりの損失を出しており少し厳しい状況になっています。せっかくここまで来たなら12か月連続勝利してみたいところですが。

月別収支表

2014年7月1日、50万円入金で検証開始。

勝敗トレード収支スワップFinalCashBack
からのキャッシュバック
FXDDキャンペーン合計
2014年
7月
131勝62敗
+31,500円
-1,638円
+2,850円
+14,000円
+46,712円
8月
192勝91敗
+59,940円
-2,423円
+5,595円
0円
+63,112円
9月
361勝173敗 +58,109円
-4,523円
+8,737円
-14,000円
+48,323円
10月
280勝146敗 +41,754円
-1,940円
+7,807円
+20,000円
+67,621円
11月
217勝173敗 -7,575円
-687円
+9,644円
0円
+1,382円
12月
234勝134敗 +33,921円
-3,510円
+9,330円
0円
+39,741円
2015年
1月
240勝198敗 +17,383円
-4,203円
+13,076円
0円
+26,256円
2月
256勝166敗 +108,916円
-1,881円
+14,775円
+40,000円
+161,810円
3月
366勝178敗 +130,358円
+525円
+19,233円
0円
+150,116円
4月
320勝221敗 -1,485円
-8,107円
+20,619円
0円
+11,027円
5月
319勝222敗 +40,992円
-5,113円
+19,629円
0円
+55,508円

2916勝1763敗
+513,813円
-33,500円
+131,295円
+60,000円
+671,608円

■2014年7月~2015年5月の取引収支推移
※以下のグラフは、「キャッシュバック」および「入金ボーナスキャンペーン」は含まれていません。
201505_graph
最大ドローダウン:-197,168円(2015年1月23日から2015年2月4日にかけて)

■2015年5月の全取引履歴(リンク先でエラーが出る場合は「更新」かF5キーを押してみてください)
※一番右の行が損益(単位:円)です。


【12ヶ月間】目標達成状況(2014/7/1~2015/6/30)

検証開始する時に3つの目標を設定しました。10か月目での進捗状況です。
目標1 : 「最大ドローダウン、マイナス40万円未満で乗り切ること」→ これまでの最大ドローダウン-197,168円
目標2 : 「年間利回り20%以上(=利益10万円以上)」→ これまでの利回り+134.3%
目標3 : 「12ヶ月の月次成績、7勝5敗以上」→ これまでの月次成績 11勝0敗
目標を1つでも達成できなかった時点で検証を打ち切ります。


ストラテジー別月間成績

201505_result

リスクリターン率が極めて良好

私はポートフォリオ全体のリスクリターン率(リターン ÷ リスク)を非常に重要視しています。

※ミラートレーダーでよく使われるその他の指標、プロフィットファクター(PF)・ペイオフレシオ・T-scoreなどは軽い参考程度にしかならず、これらと一生懸命睨めっこしていても本質は一向に見えてきません。少し極端な物言いをすれば、リスクリターン率と勝率だけ見ればいいというのが持論です。

リスクリターン率の定義は人により多少違いますが、私は個人的に

・リターン = 1年間の利益
・リスク = 最大ドローダウン
と定義しています。

11か月間の成績をここに当てはめてみます。(あと1か月足りませんが1年間経ったものと仮定して計算します)

671,608円(利益) ÷ 197,168円(最大ドローダウン) ≒ 3.4

最大で約20万円失うリスクと引き換えに67万円のリターンを得たことになります。ミラートレーダーに限らず投資全般において、リスクリターン率が1以上、つまり年間見込み利益が最大ドローダウンを上回ってくるようなら投資対象として積極的に検討すべきと私は考えています。現在のリスクリターン率3.4は異常に高い数値であり、明らかに出来過ぎです。異常だと感じる点を具体的に挙げると、最大ドローダウンが小さすぎて相当ツイてるなという印象です。ドローダウンが大きくならないよう絶えず注意は払っていますが、それでもこの取引量・リスク量であればいずれは30~40万円程度のドローダウンに見舞われる日が訪れるだろうと思っています。

リターンは常にリスクとセットで考える

投資において過半数の人が犯す失敗として、『リターンにばかり目がいき、リスク管理がなおざりになる』ことが挙げられます。極端な話、67万円の利益があがっていても、途中1000万円のドローダウンを記録していたならばそれは投資対象としての価値は無いに等しいです。リターン量は常にリスク量とセットで考える必要があります。これはミラートレーダーに限った話ではなく、裁量トレードでも株でも投資信託でも不動産でも起業でもあらゆる投資において共通の掟だと思います。たとえば投資対象が年間で500万円の利益が見込めるとしても、リスク(ドローダウン)によって価値は大きく変わります。

※見込み利益が大きくてもリスクによって価値が全然違う例
・年間500万円の見込み利益、1億円の最大ドローダウン → 投資する価値なし
・年間500万円の見込み利益、100万円の最大ドローダウン → 投資する価値あり

繰り返しになりますが、リターンはリスクと一組で考えるべきです。ミラートレーダーではThirdBrainFxやOnTheRiverといったストラテジーが常に人気上位にランクインしていますが、なぜこれらに人気が集まるかと言いますと、まさに利益だけに目がいってしまいリスクを考えていない人が多いことの裏返しでもあります。特にThirdBrainFxはミラートレーダーの中でも特にハイリスクハイリターンな部類に入ります。好調時は他のストラテジーがマネできないような凄い収益を記録するため、利益しか見ない人にとっては魅力的に映るのは間違いないでしょう。しかし同時に潜在的リスクもかなり大きいです。ThirdBrainFxは決して悪いストラテジーではありませんが、高いリターンの裏に潜む大きなリスクを考慮するとそれほど突出して素晴らしいストラテジーだとは言い難いです。ThirdBrainFxと同等以上のパフォーマンスを誇るストラテジーは他にもたくさんあります。

ミラートレーダーでストラテジーの性能を検証する際、利益を見るだけでは足らず、同時に最大ドローダウンを見ることが重要です。もっと言うと、現状の最大ドローダウンだけではなく、過去の取引傾向からどれぐらいのドローダウンまで起こりそうかを推定するべきです(潜在的最大ドローダウン)。このドローダウン推定こそがリスク管理の一番大事かつ難しいところです。いろんなシステムトレーダーを見ていて、長期間勝ち続けているシステムトレーダー全員に共通する点として、皆ドローダウン推定がうまいなと感じています。
大きなドローダウンを記録したことのないシステムであっても、事前に「このシステムはドローダウンが大きくなる可能性が高い」と正しく予想できるトレーダーは勝てる可能性が高いトレーダーだと思っています。

※余談:投資商品の宣伝文句として「年間利回り300%!!」「2年で資産が10倍に!」のような言い回しをしばしば目にすることがありますが、これらも結局、『利益』の部分に光を当てているだけに過ぎず、往々にしてその陰には相応の大きな『リスク』が潜んでいます。投資商品の販売者は当然商品を売りたいわけなので投資商品の価値である『利益』を強くアピールするのは当然なのですが、賢明な投資家は適切な情報の開示がなされずに『リスク』が見えてこない場合は敬遠するのが通常と思います。『リスク』を隠しひたすら『利益』だけをアピールしてくる販売者、あるいはこちらが『リスク』判断をするのに不十分な情報しか開示しない販売者は信用しない方がいいです。

QuickShift、abokefofxが好調

4月に続き5月もQuickShiftが好調でした。大きなドローダウンを記録した2015年1月の損失を取り戻しつつあります。1月のマイナスはかなり大きく、挽回するのに半年~1年ぐらいかかるのは覚悟していましたが、わずか4ヶ月で回復してくれたのは嬉しい誤算でした。

abokefofxは当ブログの11か月の検証での稼ぎ頭です。5月もしっかりと収益をあげてくれました。
・ドローダウンが大きくなりにくい設計であること
FXDDを使うと公式記録よりもかなりよい成績が出ること

このあたりが気に入っている理由です。
※6月に入りやや大き目のドローダウンを記録しているのですが、パフォーマンスに変調は見られないのでこのまま継続稼働します。

ポートフォリオの変更点

・Edinburgh(EURJPY,GBPJPY,EURCAD,NZDUSD,USDCHF)追加。
久しぶりに面白そうなストラテジーだと感じました。ミラートレーダーに多くのストラテジーを提供しているThirdBrain社のストラテジーです。ThirdBrain社のストラテジーはハイリスクハイリターンで大味なパフォーマンスのものが多いのですが、このEdinburghは他とかなり毛色が違います。まだ稼働から11か月しか経ってないため未知数な部分は多いのですが、Quickshift級のパフォーマンスを発揮してくれたらいいなとの期待も込めて採用します。

・Dr.forex,Icqfxを削除
ここ数か月で高勝率スキャルピングのストラテジーDr.forex,Icqfx,280pips,upperfxをすべて削除しました。これらを使ってみて共通する気に入らなかった点があります。いずれも逆行したときにポジションを増やし大きく勝ちに行こうとするところです。大きく負けた後は取り戻すために大きく勝とうとひたすら粘ります。結果的に負けを取り戻してかつ大きく利益確定することも多いのですが、この動きはあまりにもギャンブル性が高すぎます。普段は細かくプラスを拾っていくようなトレードするのですが先述のような動きをするため意外とリスクが高いのです。もともとリターンはそれほど大きくないストラテジーですので、リスクを考えると割に合わないと判断して外すことにしました。

・Sultan11(EURUSD,GBPUSD)削除
パフォーマンスに不満はないのですが、いざ稼働してみると当ポートフォリオで主力として使っているabokefofxとほぼ同じ動きをして驚きました。開発者が別人であるにもかかわらずです。似ているストラテジーの併用はリスク分散どころかリスクの上乗せにしかなりません。Sultan11(USDJPY)以外は外します。

現在のポートフォリオ(2015/8/3現在)



ストラテジー名通貨ペア取引量備考
PminvestcapitalEURGBP10,000全ストラテジー中、利用者数No1。最悪の場合、1500pips程度のドローダウンを想定。
abokefofxEURUSD7,000
PipShipEURGBP6,000
abokefofxGBPUSD4,000
abokefofxUSDCHF4,000
ThirdBrainFx lightCADJPY3,000
QuickShiftNZDJPY3,00017通貨ペアで運用。
QuickShiftEURJPY3,000
QuickShiftUSDJPY3,000
QuickShiftCHFJPY3,000
QuickShiftGBPAUD3,000
QuickShiftAUDNZD3,000
QuickShiftEURGBP3,000
QuickShiftEURUSD3,000
QuickShiftUSDCHF3,000
QuickShiftAUDUSD3,000
QuickShiftNZDUSD3,000
QuickShiftEURCAD3,000
QuickShiftCADJPY3,000
QuickShiftEURAUD3,000
QuickShiftGBPJPY3,000
QuickShiftAUDJPY3,000
QuickShiftGBPUSD3,000
TaiyoUSDJPY3,0006通貨ペア運用
TaiyoEURGBP3,000
TaiyoEURUSD3,000
TaiyoEURCHF3,000
TaiyoAUDUSD2,000
TaiyoNZDUSD2,000
ThirdBrainFx lightUSDCHF2,000
TidalWaveEURUSD2,000
TidalWaveGBPUSD2,000
TidalWaveNZDUSD2,000
Sultan11USDJPY2,000
EdinburghNZDUSD3,000
EdinburghUSDCHF2,000
EdinburghEURCAD2,000
EdinburghEURJPY2,000
EdinburghGBPJPY2,000
EdinburghUSDCAD2,000※新規追加
OnTheRiverUSDJPY1,000※新規追加
計42本


・ポートフォリオ全体で最大ドローダウン40万円を想定。40万円以上のドローダウンを記録した時点で検証を打ち切ります。
・ブローカーは最も取引条件が良く利益の出やすいFXDDを利用。