香港ドルレートに不穏な動きが観測されています


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2016年1月15日
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香港ドルはドルペッグ制、つまり米ドルと連動してレートが変動し、米ドル/香港ドル(USDHKD)のレートはほぼ動くことなく固定的になっています。昨日1月14日頃からそんな香港ドルが明らかにおかしな動きをしていることが確認できます。




米ドル/香港ドル(USDHKD)は7.75~7.85の間で推移が原則

1983年以降、香港金融管理局(≒中央銀行)の意向により、香港ドルは米ドルと連動させる方針を取り、7.75~7.85間のレート変動のみに留まるよう、運用されています。

特にここ数年、米ドル/香港ドル(USDHKD)は非常に安定した動きをみせており、ほとんどの期間において7.75~7.76という非常に狭いレンジ内で推移しています。
ところが、先週1月8日に7.76を上抜いたのを皮切りに本日までトレンドを継続、7.8間近まで迫ってきております。

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※リンク:米ドル/香港ドルチャート(Yahooファイナンス)

つい1時間ほど前には、ブルームバーグから香港ドル暴落を匂わすような記事も出されています。
※リンク:香港ドル、03年以来の大幅下落-ペッグ制終わるとの観測高まる(ブルームバーグ)

ペッグ制が終わると相場が劇的に変動する

ペッグ制崩壊と言えばスイスフランショックが記憶に新しいのですが、あのスイスフランショックは奇しくもちょうど1年前の今日だったりします。
あの時もスイスフランは2か月ほど前から不穏な空気が漂っていました。

ファンダメンタル状況に応じてレートが変わる変動相場と違い、固定相場では必ずと言っていいほど経済実態とレートの関係に歪みが生じます。ペッグ制が崩壊するとき、相場は劇的に変動することが非常に多く、苛烈なハイリスク相場に突入することがあります。

2016年も利上げが既定路線と言われている米ドルに対して、中国の影響を大きく受ける香港ドルは実質的には中国元の影響もかなり受けるわけですが、このところの元安を受けてドルペッグ制が持ち堪えられなくなるかもという観測が飛び出すのは当然なのかもしれません。

この動きは一時的なものなのか、それともペッグ崩壊の始まりなのか

一方で、香港金融管理局は30年以上もドルペッグ制を頑なに守ってきたという事実もあります。リーマンショック時には8.00/USDを超えた瞬間もありましたが、あっという間にきっちり元のレートに戻しています。歴史の背景をみても、そう簡単にドルペッグ制を崩壊させることはないのかもしれません。とりあえず私は本日USDHKDのロングポジションを保有してみたのですが、どうなるかはまったくわかりません。
ただ、

・元のレートに戻る可能性は十分に考えられるものの、そのレートをさらに下回る可能性はファンダメンタルを鑑みると限りなく低いこと
・上記のような限定的なリスクの中で、得られるかもしれないリターンはかなり大きいこと

というわけで、リスクとリターンのバランスを考えたときに悪くない投資だと個人的に判断したまでです。
今後の中国、香港ドルの動向に注目していこうと思います。とりわけ1月19日の中国2015年四半期GDP発表には注目しています。

※本記事はあくまで個人的な相場の見解です。取引を行う際は必ず自己責任の下でお願い致します。





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